特報


ジェミニはどんな娘なのでしょうか?
アメリカを舞台にしようということで、典型的な南部テキサスの女の子「カウガール」を主人公にしようと考えました。
そのために、昔観た西部劇や映画などを徹底的に調べなおしました。アメリカの片田舎から、大都会紐育へ出てくるジェミニ・サンライズ。これはある意味さくらによく似ているとも思うんですよ。仙台から帝都に出てきて、その中で夢や戸惑があって、人間としても成長していく。さくらと似ていて、でもまったく違う魅力を楽しんでください。

V-0は紐育へ行く過程ですが、Vではジェミニの都会に対する戸惑いが描かれるんですか?
もちろん そこが一番主軸になってくると思いますよ。テキサスのカウガール、ジェミニという女の子が、都会に出てきてその中で、悩みながらちゃんとした女の子になっていく。それが、「サクラ大戦V」のシナリオでは描かれています

当時のアメリカの様子などもジェミニが変わっていく様子とあわせて描かれるのでしょうか?
はい。アメリカって「偉大な田舎者」だとボクは思っています。その良さがいっぱいあるんです。最近はちょっと傲慢だと思うんだけど(笑)。そのへんがジェミニの目を通じて表現できるといいなと思っています。
今回、なぜアメリカが舞台なのでしょう?
日本を見つめる意味で、まず「3」でフランスを舞台にしました。
フランスは当時、かなりの文化都市で…ヨーロッパ的なと言った方が良いんだけれど、そのヨーロッパ的な文化を日本はもらった。
次に、アメリカの非常に進歩的で合理的な考え方を日本は輸入している部分があると、ぼくは思ってるんです。その二つは「サクラ大戦」としてやっておきたかった。日本はヨーロッパとアメリカから、文化と合理性の二つを確実にもらっているからね。その二つを「サクラ大戦」で扱えると良いなと思っていた。だから、巴里の次はアメリカだろうなと。

アメリカはあんなに広いのに、何故、紐育なんでしょう?
あんな小さなマンハッタン島だけが、異常に発展したということは、何かそこに都市が発展するための巨大なエネルギーがあって、他の場所では成しえなかったと思うのね。そのエネルギー自体には善悪が無い。だから都市として発展もするけど、闇の部分もいっしょに引きずってきてしまう。
それが都市が持っている矛盾した部分だと思っています。そういうことが華撃団構想につながっているんです。

都市の闇を封じる華撃団構想につながるわけですね
もともと日本だとそれがはっきりしていて、地を鎮める地鎮祭などを日常においてやっています。そうやって都市を発展させていく。地鎮祭みたいなものは中国文化から日本がいただいたものですから。
西洋に比べて東洋の方が土地と付き合うのはうまいよね。土地や都市が持つエネルギーが非常に怖いものだと理解してやっていると思うんです。

西洋は怖いと分かっていても人間の手を入れてしまう…と
そうですね。だからこそ帝都で成功し、巴里で効果を上げた日本的な「華撃団構想」が紐育で選ばれたということなんだろうね。
そういう意味でも日本的な華撃団構想=「サクラ大戦」であり、「桜」であることが必要だと思っています。その点において、テーマはずっとつながっている訳です。
サクラ大戦V EPISODE 0の主題歌「サムライ魂」についてお聞かせください。
田中公平さんと相談して、「V-0」はアメリカらしくカントリー的な音楽をやりましょうということで作りました。

オープニングとエンディングが同じ曲ということですね?
今回はオープニングとエンディングを同じテイストで作ろうと決めていました。だったら同じ曲を歌詞とアレンジを変えて作ろうということにしました。
それはジェミニが主人公なんで、最初と最後でキャラクターも成長しているだろうということです。ただ、「V-0」の主人公がジェミニ一人なので、まだ大きくは変わらない。だから、あえてエンディングは替えなかったという意図です。

いままでの「花咲く乙女」や「夢のつづき」とは違うと。

そう。いわゆる大団円的なエンディングではない。まだまだお話は続いていきますよというメッセージでもある訳です。
そういう意味で「サムライ魂」はジェミニのキャラクターソングなのです。
(2004/07/19収録)
 
 
このインタビューは株式会社レッド・エンタテインメントのEZweb公式サイト『サクラ大戦@ez』で配信されたインタビューを再録したものです。 サクラ大戦@ezに関して詳しくはこちら http://www.red-entertainment.co.jp/au/

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