そうですね。お天気の悪い日には、毎朝お庭で行っている剣の稽古を舞台裏で済ませた後、お部屋でのんびり過ごします。前から書こうと思っていたお友達や家族への手紙を書いたり、プレゼントしたいものをお裁縫してつくったり。小さな頃に撮った思い出の写真や、憧れの真宮寺さくらさんの公演ポスターをお部屋に飾って楽しんでいます。

アタシが休日に部屋で何しているかって？　実家の東雲神社の絵馬の絵付けや、御朱印帳の仕立ての練習をしてるかな。しっかりとご利益を込めなきゃならねえからな。　あとは祭壇や灯篭の埃を取ったりとか……。でもまあ、ずっと部屋の中でじっとしているのも性に合わないから、たいてい誰かの部屋に遊びに行っちまうな。

――里の掟81条。乙女の秘密、探るべからず。
だけど、特別に教えてあげる。それは忍者の修行。あざみの部屋には的当ての板や切り株があるから、外に出られない日でも、手裏剣やクナイの練習ができるようになっている。頭領の字をお手本に習字をすることもある。そういえば、今度お茶の種類を、香り・色・味で見分ける修行があるから、集めたお茶の葉を急須で入れて飲み比べをしてみよう。この前、誕生日に初穂がくれたお茶も飲んでみる。

部屋で過ごすときは、もっぱらカード遊び……最近では「こいこい」が一番よ。
花札は帝劇に来てから皆に教えてもらったけれど、はじめて美しい花札をみたときは感動したわ。ルールもわかりやすくて面白いわね。対戦相手の顔を見ながら勝負できるから、戦況によって変わる相手の表情を見るのも、楽しみのひとつなの。この前のキャプテンの悔しそうな顔は最高だったわ。他には蒸気ラジヲを聴くこともあるわ。私の好きな歌舞伎や日本の古典音楽を紹介している番組もあるのよ。

私は、やはり読書ですね。部屋にある本は全て読んでいますが、一度読んだ本も読み返すとまた新たな発見や感動があって、読書には幾ら時間があっても足りません！　あとは次にどんな脚本を書こうかとぼんやり考えたり、パッと思いついたりしたことをノートに書きだすこともあります。このノート、興が乗ると止まらなくなって、気がつくとすごい量を書いていたりするんですよ。

そうだなあ。俺は部屋で戦術書を読むこともあるけれど、リラックスしたいときは、ゲキゾウくんのパーカーを着て気持ちを切り替えるんだ。そして、隊長としてどんな状況にあってもしっかり対応するべく、頭の中で色んな状況をシミュレーションするんだ。そう、色んな状況を……。あっ、身体を鍛えるのも大事だぞ。腕立て伏せとか。一心不乱にトレーニングしていると、煩悩から解放されるそうだから、おすすめだぞ！