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いよいよ物語も大詰めのサクラ大戦第5期OVAシリーズ「ニューヨーク・紐育」。
シリーズ最終巻発売直前の7月28日・29日に大阪・名古屋のジーストアにて試写会&トークショウが開催されました。二日間とも笑いあり、裏話ありの大盛り上がりでしたが、ここでは大阪会場での様子をレポート!
開催場所はジーストア大阪店イベントフロア。開始前にビルの空調とエレベーターへの電気供給が止まるというトラブルに見舞われつつも、予定時間の30分後には無事開催することができました。
ゲストはシリーズ構成のあかほりさとるさんを筆頭に、キャスト陣は菅沼久義さん(大河新次郎役)、齋藤彩夏さん(リカリッタ・アリエス役)、園崎未恵さん(九条 昴役)、そしてこの第5期OVAでサクラ大戦シリーズ初登場となった神谷浩史さん(ツタンカーメン役)の5名と豪華な顔ぶれです!
―アフレコはいかがでしたか
【神谷浩史】 楽しかったですよ。小林沙苗ちゃんを始めとして、皆さんデキる女優さんたちなので、その人たちと一人で戦わないといけないというプレッシャーはありましたが、楽しくやらせていただきました。
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【菅沼久義】 僕は最初に謎の青年役が神谷さんだと知ったとき、やった! と。事務所が一緒でもなかなか競演する機会がなく、しかもライバルだということで、これは嬉しいなあと思って、胸を借りて一生懸命戦いました。
今日は5話の試写会なんですけど、6話では僕たちの直接対決もあるので、楽しみにしていただきたいと思います。
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【園崎未恵】 新次郎君の前に、昴が3話で直接対決しちゃったんだよね。あたしは神谷さんと何度かレギュラーをご一緒させていただいて、それ以外で一緒になったのは久しぶりで。嬉しかったんだよね、実は。隠してたけど(笑)
【神谷浩史】 嬉しかったよ。
【園崎未恵】 ほんと? 実は今日の扇子は彼の借り物です! この格好(アオザイ)に合うので。昴さんがゲームの中でアオザイを着るので丁度いいかなと思って……。OVAでは、相変わらず昴は独特のテンポで、あたしの芝居とは違うタイミングで喋るので結構苦戦したんですけど、やっと3巻目で慣れてきたかな、という感じ。
ゲームの収録は一人で、自分のペースで黙々と喋っちゃうので、比べると難しいなってちょっと思いました。でも皆と一緒に録れて楽しかったです。
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【齋藤彩夏】 私はアフレコ現場の楽しい感じをそのままに演っていたので、特に難しいとかいうことはなく、すごい楽しくできました。
ゲームの時は一人でやるので、おのれとの戦いなんですよ。なので皆さんと一緒に出来て本当に楽しかったですね。
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―OVAのアフレコは地上波のアニメとは違うのですか?
【菅沼久義】 OVAは放送と比べて制作時間に余裕があるので、絵が100%出来ていたんです。いつも他の現場ですと、ボールドといいまして画面に『新次郎』と(文字が)出るタイミングに声を合わせるんです。
今回はちゃんと口も動いていて表情も分かるし、その分役者として難しさもあったんですけど、嬉しかったです。
【園崎未恵】 リハーサルのビデオを先に頂くんですけど、その時はまだ完全に絵が入っていない箇所がちらほらあって、その場合はボールドになってるんです。
でも、現場に行ったらオールカラーになっていて、ボールド出ない! 口どこ? 昴口ちっちゃいよ! ってなっちゃって(笑)
【菅沼久義】 日々進化しててね! 僕は感動しました。事前にいただいたビデオを見ていると、スターがCGじゃないですか。本当は自分の声をあてなきゃいけないのに、そのままボケーっと観ちゃって…。変身とかするから、すごいなーっと思って。
―横で神谷さんが苦笑いしていますけど。
【神谷浩史】 楽しい後輩だなと思って(笑)
―これから3巻に収録されている5話を見ていただくのですが、みどころは?
【あかほりさとる】 サクラ大戦OVA史上、初めて(ゲーム)本編みたいになってますよね。今まで、ゲームがあってOVAはその補完みたいな感じだったけど、今回のVはちゃんと本編でやれなかったことをやろうじゃないかと。
とにかく戦隊もの観れば分かるんだけど、6対1ですよ。6人で1人やっつけて何が楽しいのかみたいな(笑)。なんで、神谷君に来てくれと。スゲー存在感あるよね。
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トークも盛り上がってきたところで、気になる第五話をいよいよ上演。まだ観ていないからと、なんとゲストの皆さんも一緒に観ることに! 上演が終わると、自然とお客様から拍手が沸き起こりました。
―ついに正体が明かされたわけですが、いかがですかね、ツタンカーメン役の神谷さん。
【神谷浩史】 いやー、いかがでしたか? って感じなんですけど。僕はすごく楽しくやらせていただいていて、ああいう主人公のライバル的な、クールな感じのキャラとしては、僕の中では決定版なんじゃないかというくらいやりきった感じがあります。
それが少しでも皆さんに届けばいいなと観てて思ったんですが、まぁ怖いんで感想は聞かないですけどね(笑)
【菅沼久義】 こんなに大変なことが起こっていたんだな、と感じました。演じているときは一生懸命役に入っているので、全体的には見れなかったんです。これからどうなっていくのか続きが気になりますよね。なんかもう、ちょっと紐育が滅びかけているじゃないですか(笑)。そこがどうやって完結していくのか楽しみにしていただきたいです。
あと、神谷さんが敵役じゃなければ、ここまで引き出してもらえなかったなっていうのがありました。神谷さんより上の方でもダメで、本当に、神谷さんだったからこそ切磋琢磨できたという部分があったので、良かったです。
【神谷浩史】 …へぇ〜(場内爆笑)
【菅沼久義】 この人ツンデレなんです。いつも。あとでデレになるんで(笑)
―今もう相当デレちゃってますけど。
【神谷浩史】 おまえ、余計なこと言うなよ!
【菅沼久義】 あ、ごめんなさい(笑)
【園崎未恵】 か〜わ〜い〜い〜(笑)
―園崎さんはいかがでしょうか。
【園崎未恵】 最近、あんまり悪役らしい悪役が見受けられないと思っているんですが、ツタンカーメンは本当に格好良くて、悪役然としてたじゃないですか。悪であるための自分の正義があって『世の中から見たら悪だよ』というのを全うしていく姿を久しぶりに見たなと。ちょっと新鮮で嬉しかったです。
サクラ大戦って、ゲームも割と重いテーマを扱っていて…。例えば電車で誰かとぶつかった時、ぶつかられた方もぶつかった側も両方怒ったりしますよね。そういう怒ったり、ムッとしたりっていうのは感情があるからだと思うんですよ。世の中に対して何も思っていなければ、何が起きても何も感じないかも。今回のアニメって、そういうところを突いてきていると思うんです。
ツタンカーメンは、世の中から争いごとをなくすには感情を奪うことだと考えて、自分の正義のために戦っているんですけど、やっぱり私たちは人間だから楽しいことや娯楽を必要としていて、私もそれがいいことだと思っているんです。そういうことのせめぎ合いで、第6話どうなる!ってところなんですけど。
【あかほりさとる】 そんなテーマだったのか〜
【場内】 ええええーー?!
【神谷浩史】 今『構成』って、画面に名前が出ていたじゃないですか!
【菅沼久義】 一番でかでかとねぇ(笑)
【園崎未恵】 今回のOVAは、ただ女の子が出てきて戦って、っていうのじゃないところを、いいなぁと思っているんです。そんなところも注目しつつ、楽しんでいただければと思います。
【齋藤彩夏】 いやー、未恵さんの素敵なお話の後なので、彩夏はもう……ツタンカーメン格好良かったです(笑)!
【神谷浩史】 ハイハイ(場内爆笑)
【齋藤彩夏】 3巻のアフレコのとき都合が悪くて、皆さんとは別にサジータ・ワインバーグ役の皆川純子さんと一緒に録ったんです。そのとき、こんなことになっているとは思わずすごくびっくりしたっていうのもありますし、すごい格好いいな! とも思ったんですよ。なので、ハイ、言ってみました(笑)
【あかほりさとる】 園崎さんが言うような壮大なテーマがあったとは! サクラ大戦っていうのは、ずっと勧善懲悪もので、格好はつけるけど、悪いやつは悪いって決めてやっつけるっていう。それは、大神さんが絶対正義だから『俺は正義だ!』と言っても周りは『え、そんなこと言っていいのかコイツ』なんて考えない。本当に正義なんですよ。もう水戸黄門に間違いはないってくらい(笑)。
でも今回の新次郎は本当に未熟で、発展途上の人間で、みんなの助けがないと全然ダメだと。一生懸命本人はやっているけど、周りから見ると『大丈夫かこの野郎』って。だからこそ逆に今回は悪役に凄く力を入れた。本編の信長なんかもそうなんですけど、ただ単なる悪いやつじゃなくて、自分の理想を持って美学のある悪役を作ろうという。
分かってくださる方は分かってくださると思うんだけど、僕はワンパターンが好きなので、作り方は本編のいわゆるVのゲーム的な展開と似てますよね。だから今6話の予告でやってたと思うけど、メガネかけた変な髪型の奴が、なんかやりそうな気配がありますよね(笑)。
カットしたネタを、ここでひとつだけバラしちゃいます。なんでカットしたかというと、これじゃあまりにも新次郎が情けないなぁということだったんですけど。大ピンチに陥ったときに、本当は信長が助けに来るっていうシーンを入れようかって話していたんです。
【菅沼久義】 それは格好悪いですよ!
【あかほりさとる】 『頭が高―い!』って(笑)。でもこれだと本当に何にもやらなくなっちゃうからね。
【菅沼久義】 信長は新次郎の中にいますからね。
【あかほりさとる】 まぁそれは止めました。どういう結末になるかは見てのお楽しみということで。今回は、本編のひとつと言って過言ではない出来になったので、満足していただけるかなと思っています。
―では最後に、一言ずつ。
【齋藤彩夏】 はるばる大好きな大阪まで来て、人生初フグも食べられて(笑)、みなさんとお話もできて、すごいいい思い出になりました。ありがとうございました。
【園崎未恵】 お暑い中お集まりいただきましてありがとうございました。大阪に来たとたん、すごいテンションが上がって色々喋っちゃったんですけど、今日皆様にお会いできて、しかもこんな近い距離でお話が出来て、嬉しかったです。
出だしに色々トラブルがあって、お待たせしてしまったりしたんですけど、少しでもお楽しみいただけたのなら、とても嬉しいです。またどこかでお会いしましょう。ありがとうございました。
【菅沼久義】 暑い中、本当にありがとうございました。この作品を見てもっと熱い気持ちになって、第3巻6話の方もみていただけたらと思います。
OVAはとりあえず最終巻なんですけど、V自体はまだまだ色々な形で続いていくと思いますので、これからも紐育星組を応援していただけたらと思います。今日は本当にどうもありがとうございました。
【神谷浩史】 今日は皆さん本当にありがとうございました。僕にとっては、決定版というか会心の一撃な役だと思っています。本当に大切な、宝物のような作品になりました。皆さんにとってもそういう作品になって大切にしていただけると、こんなに嬉しいことはありません。サクラ大戦の一員になれたことを嬉しく思っています。ありがとうございました。
【あかほりさとる】 また皆さんに色々なものを見せれるんじゃないかな、と思っています。Vは特に新しい試みを色々させてもらっていて、まだまだやりたいことがあるので、是非続けていきたいと思います。是非応援してください。よろしくお願いします。
試写会後のトーク中には、本日のゲストの皆さんのサイン入りポスターをめぐるジャンケン大会も行われ、新次郎vsツタンカーメンに負けず劣らずの熱戦が繰り広げられてました! ゲットした方おめでとうございます!
続きまして、29日に名古屋で行われた試写会&トークショウの、爆笑ダイジェストをどうぞ!
最前列のお客様が風呂釜に入ったノコのぬいぐるみをお持ちなことに気づいて。
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【菅沼久義】 (客席を指して)リカちゃん、ノコいるよ。
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【齋藤彩夏】 そう! ノコここにいるの今日は! 美味くなれデカくなれ!
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【園崎未恵】 リカ、ノコは食べ物じゃないぞ。
【齋藤彩夏】 今日は食わないから安心しろ。味噌カツ食べたから大丈夫だ(場内爆笑)
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第3巻アフレコの感想を聞かれて。
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【菅沼久義】 僕は、ゲームではプレイヤーキャラなのであんまり喋っていないんですけど、OVAでは本当にたくさん喋らせていただきました。神谷さんと戦うこともできて、本望だなと…
【神谷浩史】 ホモ?(場内爆笑)
【菅沼久義】 ホモじゃない、本望! 今、みんなもそう聞こえたなーって顔してた(笑)
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【あかほりさとる】 今回、本当だったら5人がヒロインなのに、ヒロインみたいなのが他に一人いる。主役がヒーローとヒロイン両方やっちゃダメだろう(笑)。しかもこのポスターを見てください。今までのサクラ大戦ではありえない構図ですよね。
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【齋藤彩夏】 リカたち、オマケみたいになってるよ?
【神谷浩史】 いいポスターだね!
【菅沼久義】 ねぇ。僕らはなんの不満もないよね!
【齋藤彩夏・園崎未恵】 えええー!
【あかほりさとる】 ラブの二人と、嫉妬する五人みたいな。
【齋藤彩夏】 リカが指差してるもんね、『何やってるのー!』みたいな。
【園崎未恵】 嫉妬してるんだアレ(笑)。『どんどん行けー!!』じゃないの?
【あかほりさとる】 いや、この五人の中で腐女子はダイアナさんだけですから(笑)
【菅沼久義】 あと大阪で突っ込み忘れたんですけど、新次郎のおっちょこちょいで、ホルスの攻撃の衝撃で(着替えシーンで)落っこちそうになっちゃって、おまけに急いだので戦闘服も着ずにプチミントで来ちゃいまして…
【神谷浩史】 アフレコのときから言ってたんだよね。
【園崎未恵】 そう、すごい格好いいところなのに、女装なの。
【神谷浩史】 女装じゃないと成り立たなかったからね、あのシーンは。
【あかほりさとる】 あそこ女装にするのにはすごい苦労したんだよ。
【神谷浩史】 あれバーって降りてきて、口の中にちゃんと入らなかったら、下が剣山とかになってるんじゃないのって(会場爆笑)
【園崎未恵】 なんでもっと安全に、滑り台とかじゃないんだろう。
こうして爆笑につぐ爆笑、時に真面目なお話も交えつつ、名古屋での試写会もファンの皆さんの笑顔と拍手の中に終了しました。
もう既にお手元にOVAがある方も、まだこれからという方も、暑い夏のお供に「ニューヨーク・紐育」! 新次郎たちの勇姿を、ツタンカーメンの行く末を、ぜひ見守ってください♪
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