2005年1月7日に初日を迎えた新春歌謡ショウ「笑え!花組」。2004年1月7日の初日公演直前に、会場となる青山劇場にて、関係者・各種媒体を招待しての公開ゲネプロ(ゲネラルプローベ:本番と同じ手順で行う総稽古)が行われました。
今年も親方(中嶋聡彦)&掃除人(広井王子)の前説からスタート。
花組の正月公演は千穐楽を迎えていた。♪「ユンホォア 〜レビュウ桜花乱舞〜」
公演を終えたレニ(伊倉一恵)がカンナ(田中真弓)に耳打ち。「…え!やめちゃう!?」そこでレニはとある計画を持ちかける。
年の瀬もおしつまった頃、突然、大帝国劇場付の中嶋親方が辞めたいともらした。
年のあらたまった新年。かえでや花組の面々は親方の住む長屋に集まって、なんとか思いとどまってもらおうとあの手この手の説得を……
ダンディ団も加わり、話しはややこしい方向に…はたして初春に花組は笑えるのか?
親方の家では大神(陶山章央)とベロムーチョ武田(武田滋裕)が酒を酌み交わしていた。
かえで(折笠愛)とダンディ・団耕助(園岡新太郎)が親方の家を訪れる。
なんと親方は大帝国劇場を辞めるという。必死に説得かえでとボス。♪「愛ゆえに」
親方への説得と同時にダンディ団と出会った頃のことを思い出すかえで。
夏の桃栗小僧の一件以来、花組を張り込み続けている川岡刑事(佐藤累央)。
待ち合わせ場所にやってきたさくら(横山智佐)とマリア(高乃麗)。♪「赤いカチューシャ」
紅蘭(渕崎ゆり子)、アイリス(西原久美子)、織姫(岡本麻弥)も合流。カンナは後からレニが連れてくるという。
「みんなわかってるわね。ちゃんとやるのよ、これはエチュードだから…」。♪「エチュード」
花組のやりとりは全て川岡刑事に聞かれていた!「…チュードンとか言ってたな…大発明…改良型…爆発…!…きっと銀行を襲うんだ!」。
親方の家に訪れた花組。強い口調で親方を攻め立てるマリア。「そんなに辞めたければ辞めなさいよ!」「辞めますとも!」お互い一歩も引かず気まずい雰囲気が漂う。
場の空気を変えようと、武田に鍋の中身をたずねる織姫。「自分でさばいた“フグ鍋”です!」。周囲が驚く中、突然苦しみだす武田。ボスは大急ぎで医者を呼びに行った。
カンナとレニは西村ヤン太郎(西村陽一)と合流して親方の家に向かう。「うまくいくかなぁ…」「敵をだますにはまず味方からさ!」何やらカンナには策があるらしい。
「バカじゃないの!」ピンピンしている武田を責める花組。「カンナさんがカンフル剤だ、って」武田がフグに当たったのはカンナの指示だったらしい。
そこへ川岡刑事が乗り込んできた! あわてて死んだふりをする武田。「全員そのまま動くな! 今度こそ言い逃れできないぞ。ここに死体があるんだからな!」
話はややこしくなる一方。果たして事態は上手く収まるのか? 笑って正月を迎えられるのか? この結末は
DVD
で!
恒例の3分間ショッピングに続いて第2部は、なんと青山養老院での花組慰問公演の始まりです。
第2部では、第五期ドラマCD「あぁ、無情(レ・ミゼラブル)」のダイジェスト版が、朗読劇風に上演されました。
今回のショッピングは「蒸気式チップカイロパッチン君2号」。
「ほ…本日は、ここ“青山養老院”に、て…帝国歌劇団・花組のみなさんをお招きしましたぁ〜!」
青山養老院に訪れた大勢のみなさまに挨拶をする花組メンバー。
「本日は、ビクトル・ユーゴー原作、黒岩涙香翻案、金田金四郎脚色“ああ、無情”をお送りいたします!」
監獄生活を終えたジャン・バルジャン(マリア)は慈悲深いリミエル神父(親方)に出会う。しかしバルジャンは神父の銀の皿を盗んでしまう。
神父の優しさに触れたバルジャンは改心し大成功を収め市長となる。一方、工場をクビになったファンティーヌ(さくら)は、娘コゼットのために夜の街で客(大神)を取っていた。
身を売ろうとして法を犯したファンティーヌはジャベール署長(紅蘭)に逮捕されてしまう。バルジャンの説得にファンティーヌを引き渡すジャベール。しかし彼はバルジャンの身辺調査を命じた。♪「我が名はジャベール」
「お金など気にするな、私がコゼットを引き取る」バルジャンはファンティーヌにプロポーズするが、病気で彼女は命を落としてしまう。♪「愛しき人よ」
バルジャンは、ファンティーヌの約束を守り、親戚(カンナ・織姫)からひどい仕打ちを受けていたコゼットを引き取る。♪「小金持ちは金持ちだ」
バルジャンとコゼットがジャベールの追及を逃れ巴里に隠れ住んでから10年の歳月が経ったある日。コゼットは革命に参加する学生マリウスと恋に落ちる。♪「恋の出逢い」
革命の火が燃え広がる中、ジャベールはとうとうバルジャンを追い詰めた。「君には聞こえないのか…新しい時代の息吹が、君の錆付いた法が朽ちる音が…」「ふざけるな! 法は普遍だ!」
バルジャンを見逃すことは自らが法を破ることになる…。去っていくバルジャンの後にジャベールの銃声が響く。♪「我が心に鳴る鐘」
がらりと雰囲気は変わって、花組による“塩ビパイプ”を楽器に見立てた演奏会や、“二枚目チーム(さくら、マリア、レニ、かえで)”と“三枚目チーム(カンナ、紅蘭、アイリス、織姫)”に分かれて全公演を通して繰り広げられる「花組すごろく」など、楽しい演目が続きます。
ゲネプロでは双方2回サイコロを振ったところで終了。最終的にどちらのチームが勝ったのか? どんなお題に挑戦したのか?
DVD
に収録される「新春すごろく おもしろダイジェスト」でチェックしてくださいね!
幕間に登場した親方&ダンディ団。西村が持っているのはDVDBOXの特典、大帝国劇場謹製「モダン・ハンカチーフ」。
塩ビパイプに穴を開けて楽器にしちゃいました。「さくら」や「ゲキテイ」など、いろいろな曲を演奏してみましょう。
ゲネプロを含めて全8回に渡って行われた「花組すごろく」。勝ったチームには“サクラカフェ1日貸し切り券”をプレゼント!
司会進行は親方、アシスタントは大神&ダンディ団。各チーム止まったマスに書かれたお題をクリアしなければなりません。
“楽器演奏”に止まった二枚目チーム。さくらの三味線「チャンバラブギ」にあわせてカンナが歌うなど、チームをこえた一幕も。
すごろくで大いに盛り上がった後はアカペラでしっとりと。♪「口ずさむ歌」。
最後はもちろん全員で。♪「ゲキテイ」
敬礼!
次回、“第4回スーパー歌謡ショウ『新・青い鳥』”でお会いしましょう!
[おまけ1]
親方の家
[おまけ2]
帝都散策双六
本ホームページに掲載する一切の文書・図版・写真等を、手段や形態を問わず複製、転載することを禁じます。
「サクラ大戦.com」に関するご意見・ご感想は
こちら
からどうぞ。