はじめに
時は太正…

帝都・東京は、蒸気機関の飛躍的な進歩と、日本古来からの文化、
そして押し寄せる西洋化の波とが入り交じった幻惑の都市として
東洋一の繁栄を誇っていた。

だが、その華やかな時代の裏舞台に
暗躍する邪なる闇の者、魑魅魍魎……

それら悪の軍勢から、帝都の平和を守るべく結成された秘密部隊
「帝国華撃団」。

その主戦力部隊『花組』には、類いまれなる
霊力を持つ6人のうら若き乙女たちがいた。
平時は、銀座・大帝国劇場で「帝国歌劇団」の花形スターとして
舞台の上に青春をかけ、帝都に悪なす者が現れれば、
霊子甲冑・光武に乗り込み、帝都の平和のため命をかける。

そんな花組の隊長として任命されたのは海軍少尉・大神一郎。
実験的な戦闘部隊「星組」の元隊員2人も花組に配属され、
的確な指揮と8人の乙女たちとの強い信頼関係を武器に、
数々の戦闘に勝利していく。



太正15年、春。
帝都防衛の実績を認められた大神は、フランス留学を命じられる。

花組の隊員たちと別れ、帝都をはるか離れた異郷の地フランスで
大神を待ち受けていたものは、
花の都・巴里に新設される秘密部隊隊長への任命であった……
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