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太正十二年、春。帝都の霊的防衛のため結成された帝国華撃団・花組に一人の青年将校・大神一郎が
隊長として転属した日から、すべては始まった。
大神は帝国華撃団・花組と、欧州は花の都・巴里に創設された巴里華撃団・花組の総勢十三名を率い、
数々の戦いをくぐり抜けて帝都・巴里を防衛し、太正十六年、帝国華撃団・司令の座につく。
1928年(太正十七年)……自由と希望の新天地、紐育。大神の甥、大河新次郎が紐育華撃団・
星組に着任する。星組での活躍でその力を認められた新次郎は隊長として部隊を指揮。悪の魔の手
から紐育を守り、街に平和を取り戻した。
そして、現在……太正十八年・春。
帝国歌劇団・花組の新公演、『オルレアンの少女』が開幕となり、ここ銀座・大帝国劇場は大歓声に
包まれていた。しかし今、帝都にその平和を脅かす新たな魔の手が忍び寄っていることを、まだ誰も
知るよしもなかった……
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