文明開化から五十余年……

 帝都・東京には西洋文化と日本古来の文化が入り混じったモダンな町並みが軒を連ねていた。
 蒸気鉄道、馬車、人力車、そして蒸気自動車が走りぬけ、空には飛行機、地下には地下蒸気(地下鉄)が駆け、高度な文明都市が築き上げられていた。

 しかし、反面……怪物や呪術により、帝都の平和は狙われ続けていたのである。
 ……異形の化け物から帝都を守るべく、陸軍の所属から独立した秘密部隊が結成される。
その名は「帝国華撃団」、略称「帝撃」である。
 帝国華撃団の主力攻撃部隊『花組』は、銀座・大帝国劇場の地下に本部を置き、帝都の平和を守っている。

 その花組に集められた、うら若き六人の乙女たち。

 平時は、銀座・大帝国劇場「帝国歌劇団・花組」の花形スタァとして舞台にかけ、帝都に悪なす者が現れれば、「帝国華撃団・花組」として平和のために命をかける。

太正十二年四月……「帝国華撃団・花組」に、一人の青年将校が転属してきたところから、この物語は始まる……


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